婚活指導医の水沢律子です。
38歳の壇蜜さんがご結婚されましたね。
指輪なしのエア指輪会見、
スーパーの駐輪場でのふとしたプロポーズのエピソードなど、
彼女らしい地に足のついた堅実な価値観を感じる発表には、
アラフォーの結婚として学べる点がありました。
漫画家の旦那さんの漫画作品も一気に知名度を増して、お互いに公私共に十分なメリットがありそう。
社会で活躍する共働きが目指すべき、大人の結婚ですね。
アラフォー女性が結婚を引き寄せるには、2人の価値観のすり合わせが特に大事になります。
例えば、結婚相談を受けていると、アラフォーになっても
「世界五大ジュエラーで給料の3か月分程度の婚約指輪と結婚指輪は当然もらいたい。
格式高いホテルでの挙式にずっと憧れている。
人生に一度だから、ハネムーンにも気合いを入れてくれる男性がいい」と、
自分の価値観を叶えてくれる男性を希望する女性もいます。
今回のナシ婚に対して
「指輪は女が要らないといってもあげるべきものだし、結婚式も女がしなくていいと言っても、
君のドレス姿を見たいと言ってちゃんと挙げてやるのが男ってものじゃないの?
一番甲斐性がわかるところですよね?」
などと話された方もいます。
「婚約指輪」「結婚指輪」「挙式」「披露宴」「新婚旅行」の考え方で
カップルの価値観は露わになります。
アラフォー女子の婚活は、早く結婚して、生涯の伴侶を得て、希望があれば妊活をし、
早く地に足の着いた家庭づくりを始めるということを最優先してもいいのではないでしょうか。
「指輪や結婚式やハネムーンは不要、お相手の価値観に合わせる」
くらいの柔軟さを持てるのも大人の魅力です。
指輪も挙式もナシナシ婚は寂しいと思われるかもしれません。ただ、妊娠出産を希望する場合には、不妊治療にも多くのお金と長い時間を費やす可能性も十分あります。
男性側は、何も言わなかったとしても、その心配を必ず抱えるでしょう。
準備に1年を費やすような結婚式や、高額な披露宴や指輪やハネムーンを極力シンプルにすれば、妊活をスタートさせる時間も早まりますし、不妊治療にかけるお金の心配もある程度は解消します。
「もしかしたら不妊治療にお金が必要になるかもしれないから、そのためにお金はとっておきたい。2人の貯金を出しあって、早く生活基盤を整えて、妊活も始めたいから、指輪も結婚式もハネムーンも私はなくてでも気にしないよ!」と、自分から言ってみるのもいいかもしれませんね。
男性からは言い出しにくいですし、相手から言われるよりショックも小さいでしょう。
それでも男性がしてあげたいと思うなら甘えてみましょう。
ただ、彼が「全部なしにしよう」と言ったら、怒ったり、明らかにショックを受けた顔をしたり、ふてくされるのは絶対にNGです。自分からの提案を受け入れてもらったのに、それを喜ばないのであれば、単なる嘘つきになってしまいます。
自分が口にしていることと、お腹の中で思っていることが違うのは仕方ないかもしれません。ただ、それを相手に悟らせたり、言動不一致なふるまいをしたりするのは、大人の女性とはいえません。
- 全くナシ婚でなくても、婚約指輪や結婚式はいらないけれど、日常に着ける結婚指輪と結婚写真は撮っておきたい。
- 豪華なハネムーンはいらないけれど、近場でもいいから記念になる旅行しよう。
上記のような取捨選択を通じて2人の価値観を擦り合わせられる柔軟さが、アラフォーの婚活にはとても重要になります。
アラフォーになったら、婚活では生涯の伴侶と安定した生活基盤を築けることを最優先して、20代のような高望みな結婚観や物質的な憧れから解放されて、柔軟になることが大切です。
周りから羨ましがられるような高価な指輪や結婚式やハネムーンよりも、壇蜜さんのように、成熟した大人の女性ならではの、地に足を着けた堅実さと柔軟さを見せるのが、成婚の近道になります。